招待講演:深層学習は世界をどのように変えられるのか
PFN/PFI 岡野原大輔
本講演では、自動車、ロボット、バイオヘルスケア、コミュニケー
これらのどれもが私達の生活に大きなインパクトを与えうるが、ま
企画セッション2: 実社会データへの機械学習の応用
- 機械学習ビジネス化の進展と今後の方向
日本電気株式会社データサイエンス研究所 森永 聡機械学習技術を活用して様々な実問題を解決するビジネスが盛んに
行われている。本トークでは当社での独自技術に基づく例として、社会的に重要な 用途において多く実用いただいている「大規模予測システム」、 その予測結果に基づいて”だったらどうするべきか”を指南する「 予測型意思決定最適化技術」の実証例、および、今後さらに人工知 能が世に普及する際に必要となる「AI間挙動調整技術」 に関する動向を紹介する。
- 時系列ビッグデータ解析の新たな展開
熊本大学 櫻井保志近年のIoTデバイスの急速な普及に伴い、それらのデバイス
から多様かつ大量のデータが生成され続けている。また、Fac ebookやTwitterなどの巨大なソーシャルネットワーク 上を大量の情報が高速に流通するようになっている。増え続ける大 規模なデータ、すなわち時系列ビッグデータを高速に解析する時系 列データマイニング技術は非常に重要になっている。本講演では、 講演者が取り組んでいる時系列ビッグデータ解析技術、特に非線形 テンソル解析に基づく予測技術の研究を紹介する。さらに時系列ビ ッグデータ解析の応用例として、具体的な事例を いくつか紹介する。
- IT企業における機械学習
京都大学 山田 誠Yahoo, グーグル, Facebook, Amazon等のIT企業においては, 数千万~数億ユーザーに対して記事推薦, E-mailの スパム検出, 商品の推薦, 友達推薦 等のサービスを提供していることから, 超大規模データ(ビッグデータ)を自動的にかつ効率よく解析する
必要がある. そのため, IT企業においては, 2000年代初頭から盛んに大規模分散処理に基づく機械学習手法 が利用されてきた. 近年では, IT企業以外の民間企業や大学においても, スマートフォン等のセンサーを搭載したモバイル端末の普及や計測 機器の高度化により, 膨大な量のデータが利用可能 となり, 大規模分散処理や大規模データを効率よく扱う機械学習手法が用い られ始めている. そのため, 予測精度が高いだけではなくデータに対してスケールする機械学習 手法の開発が, より良いサービスを提供することにおいて, 非常に重要となっている. 本講演では, 機械学習技術がIT企業においてどのように利用されているかを解 説し, 次いで, Yahoo Researchおよび京都大学で研究開発を進めている研究につ いて紹介する.