企画セッション:計測インフォマティクス (9:30 – 11:30)
データ駆動的アプローチに基づくキャタリストインフォマティクス への挑戦
講演者: 永田賢二(産総研)
触媒は石油精製,石油化学,ガス精製,食品開発,
データ解析からの感染症流行制御への挑戦
講演者: 大森亮介(北大)
感染症は現在でも尚主要な死亡原因の一つとして挙げられており、
数理情報科学による地球科学逆問題への挑戦
講演者: 桑谷立(JAMSTEC)
地球科学の数理的本質は逆問題である.結果としての観測・
企画セッション:メディアデータの表現学習(13:00 – 15:00)
コンピュータビジョンにおける無教師学習の進展とその課題 [スライド]
講演者: 斉藤真樹(PFN)
これまで困難と考えられていた自然画像の無教師学習は、敵対的学習をはじめとする無教師学習の著しい進歩によってその性能を急速に高めつつある。本講演では、高品質な画像生成に代表されるビジョン分野での無教師学習問題の進展について俯瞰した後に、現在のモデルがどういった内部表現を獲得しているか、その内部構造に関する現在の知見について言及する。最後に、それらを踏まえた上で無教師学習に対する今後の課題について述べる。
音声分野における敵対的学習の可能性と展望 [スライド]
講演者: 亀岡弘和(NTT), 高道慎之介(東大)
敵対的学習 (GAN) は、音声分野においても、音声合成・声質変換・音声強調などの有効な手段として注目されている。本発表では、音声分野における利用事例に基づいて「音声分野から見たGAN」を示すとともに、音声分野の更なる発展を見据えてGANの可能性と展望を議論する。
知識グラフデータベースの分散表現 [スライド]
講演者: 林克彦(阪大), 上垣外 英剛(東工大)
自然言語処理研究の中心は論理や形式言語を基礎とした離散記号処理である。特に、大規模な知識グラフに対する分散表現とデータベース検索の統合は、質問応答・推薦システム・ウェブリンク解析など多くの応用を含んだ興味深い課題だと考えられる。ここでは知識グラフの分散表現に関わる研究の現状について、講演者の視点からまとめたい。
招待講演2:西森秀稔(東工大)(15:30 – 16:30)
量子アニーリングの理論およびハードウェアの現状と展望 [スライド]
量子アニーリングは組み合わせ最適化問題の量子力学的汎用近似解法として提案され,D-Waveがハードウェア的に実現して市販したことで広く知られるようになった。ここ数年は組み合わせ最適化問題を超えて,サンプリングや量子シミュレーションへの適用が始まるなど思わぬ広がりを見せている。また,この分野は基礎理論,実社会問題への応用,ハードウェア開発が近い距離で一体化して進行しつつあり,例えば実装された量子ビット数などひとつの側面にだけ注目すると全貌を見失う状況にある。本講演では理論,ソフト、ハードウェア,社会実装など多角的な観点から現状を紹介し,近い将来に向けての展望や課題を述べる。