第14回IBISML研究会

人間は情報の約8割を視覚から得ていると言われており,視線計測・推定などの
視線センシングや視覚的顕著性・誘目性などの視覚的注意に関する研究が盛んに
行われています.近年では人間の行動認識・意図理解にとどまらず,自動車運転
などの作業支援や高齢者福祉を応用の場として視線情報の活用がさらに注目を集
めています.センシング技術の向上により視線の獲得が容易になるにつれて,こ
うした応用の場面でも機械学習的なアプローチが用いられることが多くなりつつ
あります.しかし,個人差やデータの信頼性など視線情報に顕著な課題も抱えており,
視線データの性質をより積極的に利用するための手法が望まれています.

このような背景のもと,PRMU研究会とIBISML研究会では,情報処理学会CVIM研究
会と連催で,テーマセッション「機械学習と視覚情報処理の接点」を企画しまし
た.このテーマセッションでは,コンピュータビジョンやパターン認識だけでな
く,視線・視覚的顕著性推定やその応用におけるニーズ,および,ロバスト学習
やリスク考慮学習などの機械学習分野におけるシーズの交流を促進すべく,これ
らのテーマに関する基礎研究,要素技術,および,応用研究に関する発表を広く
募集します.

ところで,東日本大震災から2年以上が経過しましたが,未だ復興は道半ばです.
そこで社会課題テーマとして,震災復興の一つの側面であるハイリスク作業支援
に関する講演を企画し,これに関連する研究発表も同時に募集します.

なお,上記のテーマセッションに加えて一般セッションも開催します.研究会の
枠を越えた議論の場としてご活用頂けましたら幸いです.

  • 日程:2013年 9月2日(月), 9月3日(火)
  • 共催:PRMU研究会、IPSJ-CVIM研究会と共催
  • テーマ:機械学習と視覚情報処理の接点,及び,社会テーマ:ハイリスク作業支援
  • 場所:鳥取大学
    〒680-8552 鳥取市湖山町南4丁目101
  • 交通案内http://www.tottori-u.ac.jp/dd.aspx?menuid=1795
  • 担当幹事
    • 杉山将(東工大)
    • 大羽成征(京大)
  • 問合せ先014@ibisml.org
  • プログラム電子情報通信学会のサイト
  • 招待講演者
    • 9月2日
      • 菅野裕介(東大) 「データ駆動型アプローチによる視線・視覚的注意の推定」
      • 赤穂昭太郎(産総研) 「機械学習におけるコストをめぐる話題」
    • 9月3日
      • 平山高嗣(名古屋大)「人間の内部状態を顕在化する視覚的インタラクション」
      • 大野和則(東北大) 「レスキューロボットの環境計測と認識技術」

    その他の詳細

    • 予稿集は会場にて購入できます (詳細は「研究会資料」のページを参照)。
      • IBISML研究会の発表者には、発表一件につき一部を無料進呈いたします。
    • 聴講参加には登録は不要です。当日、そのままお越し下さい。
    • 参加費は無料です。ただし、上記のように予稿集は別途有料です。

    発表申し込み