IBISML研究会では、一年間の研究会発表論文の中から優れたものを数件選び表彰しています。
受賞候補者に特別な条件は課さず(年齢制限や、会員・非会員の区別)、IBISML研究会に投稿され、信学技報として出版されたものが審査の対象となります。
本研究会賞の受賞者は「情報論的学習理論と機械学習 (IBISML) 研究会賞選奨規程」に従い選出されます。
2010年度
オンライン予測におけるプライバシ保護
- 佐久間 淳(筑波大学/科学技術振興機構)
- 荒井 ひろみ(筑波大学)
授賞理由:プライバシ保護は,機械学習やデータマイニング分野における重要な研究課題の一つである.本論文では,複数のエキスパートから得られる忠告(予測)をもとに学習者が次の時刻の系列を予測するオンライン予測のモデルについて,エキスパートの忠告を他のエキスパートや学習者に開示できないプライバシ保護環境に対応したアルゴリズムを提案している.そして,提案アルゴリズムは,プライバシ保護環境においても,情報が開示できる通常の場合の最適アルゴリズムとregret最小化の意味で同等の予測精度が達成できることを理論的に示している.これは,本論文で取り上げたモデルにおいてはプライバシの保護はオンライン予測の妨げにはならないということを示した革新的な成果である.
局所型パターン認識器の高次元特徴選択パス追跡に関する一考察
- 竹内 一郎(名古屋工業大学)
授賞理由:近年,最近傍識別器などの局所的なパターン認識器が様々な実問題において優れた性能を示し,注目を集めている.このような局所的パターン認識器の性能を更に向上させるためには,距離構造の学習および特徴の選択が重要である.本論文では,最近傍識別器に対する新たな特徴重み学習アルゴリズムを提案している.このアルゴリズムは,最近傍識別器の標的近傍と特徴重みを矛盾なく更新できるという優れた理論的特徴を有するとともに,正則化パス追跡の技術を応用することにより計算効率の良い実用的なものになっている.
honorable mention
- 多値判別ブースティングの損失関数
- 金森 敬文(名古屋大学)
- 産業連関表の情報幾何
- 森岡 涼子(産業技術総合研究所)
- 津田 宏治(産業技術総合研究所/科学技術振興機構)



